有馬温泉の老舗旅館「御所坊」の女将が、工作バーに壊れたスタンドを持ってきた。
シェードを作り変えてほしいとのこと・・・。
完成したのがこのシェード。針金と和紙で作った。
「なかなかかわいくできたな・・」と我ながら気に入ってる。
作りながらいろいろ照明のデザインについて考えたのでチョットまとめてみたい。
このスタンド、どうも輸入品らしくソケットが日本の規格ではない。電球はローソク球で透明。
電球の在庫はあるらしいのだがそれが無くなったらどうするのだろうとちょっと心配。
さて、スタンドに透明球を使うというのはやや問題ありだ。本を読む際照り返しがきつくなり見えづらくなる。ホワイト球に変えたいところだが輸入品なので電球の入手方法が分からない。
次にシェードの透過率。シェードそのものが明るいと人の目はそちらに明るさを合わせるので読みたい本の方が暗く感じる。このシェードには内側から茶色の和紙を張っている。これは明るさを抑える意味がある。こうすることで見たいところが一番明るくなるので見やすくなる。
裾の模様はガードの意味もある。アームを固定しているネジがゆるむとシェードと支柱がぶつかってシェードが破損する恐れがある。それを防止するためもあって柄を入れている。
デザインとは表面的な形を作ることではない。しっかりと機能面や使い方を考えることが大切だ。
ご参考までに・・・・・